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           メール・マガジン

      「FNサービス 問題解決おたすけマン」

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    ★第139号       ’02−05−31★

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     マルチ・メディア     

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   <・>入りです。 <マルチメディア>の意味がピンと来ない私

   でしたが、メディアがマルチになったせいで、今や痛切に感じる

   ようになった、というお話。

 

  

●<マルチメディア>の定義は

 

たとえば、ニコラス・ネグロポンテMIT教授の、「音声、ビデオ画像、

データが組み合わさったものを<マルチメディア>と呼ぶ」( "Being

Digital" p.31 アスキー出版局 '95年)のように包括的なものでした。

 

辞書にある「多重媒体」ではモノだけみたい。 「音声映像などを1台

で処理できること、または機器、システム」(Pdic)となると、人間が

絡んで来ます。 そこへ新語辞典の

 

「デジタル化された映像・音声・文字データなどを組み合わせ、総合的

なメディアとして利用すること」(デイリー新語辞典)などを重ねると、

ネットにつないだパソコンをいじる人は誰でもマルチメディア人間、と

いうことになる。 ついでにそのネットで捜してみると、

 

<Multimedia & Internet Dictionary>いわく、「マルチメディアとは、

メディアの宇宙と言うことである。 、、、新しいメディア技術が開発

されるたびに拡大し変化し続け、成長し続け、多くのメディアが同時に

消えていくという現象を総合的に表現した言葉である。」 ?!?!

 

たしかにハイテクの世界は広大無辺、生々流転、無常、、まさに宇宙的

ですが、その中を漂う<消費者>にとっては時に<無情>でもあります。

ハードやソフトへの投資?が、これまで何度コケにされたことか、、

 

 

消費者が直接手にする<メディア>と言えば、まずはデータ記憶用媒体、

テープやディスクのたぐい。 使っていたのが、いや、未だ使えるのが

もう使えなくなった、とか、今後使えなくなるかも知れない、、の連鎖。

 

 音で言えばSP、EPレコードはすでに博物館的、LPも風前の灯火。

 映像ではUマチックなんてテープ、ご存知ないでしょうが1時間用が

 1本1万円。 それが進化してベータになったが、そのベータも一山

 棄てさせられた。 映像ディスクではVHDが短命に終わり、LDは

 DVDに追われ、、 栄枯盛衰と言いたいが、栄や盛を見ないうちに

 枯や衰が訪れる。 オモチャ好きの私は、それらすべてと付き合って、

 その都度、涙の別れを重ねて来ました。

 

その中で<カセット・テープ>は例外的に永く楽しませてくれましたが、

ついにお前もか?! の<無情>が今や迫りつつあるみたい。 困るよ、、 

 

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●137号でラグタイム・

 

フリークであることを告白し、そのソースが希少なためついに<ピアノ・

ロール>まで、とも申しました。 が、私流のソース増大策はほかにも

あって、それは「急がば回れ」というか、「情けは人の、、」というか、

ややお節介な方法、

 

即ち<ラグタイム愛好者獲得運動>。 ラグをご存じない人が絶対多数

なのだから、まず知って頂こう。 それで愛好者が増えれば、レコード

会社も新譜発売の意欲を湧かすだろう、という遠大な計画。 それには 

 

<研修講師>は好都合。 何しろ相手はストレス漬けの管理職さんたち。

合間の雑談で、ラグは<心のビタミン剤>、効きましたよ、と誘いかけ、

幸い興味ありとなればカタログ的カセット・テープを進呈するわけ。

 

 

ところが暫く前から、どうもカセット・テープじゃまずいらしいな、と

感じることが多くなりました。 「テープをかけようにも、、」と言う

人が増えて来ましてね。 それを裏書きするように、

 

秋葉原もオーディオ売り場の品揃えが以前とは大違い。 ラジ<カセ>

はMDやCD搭載品に圧倒されて影が薄くなってしまっており、テープ・

デッキに至ってはさらに希少。  

 

メーカーは、と見れば、アカイはとっくに無くなっちゃった、TEAC

は健在だが営業品目にカセット・テープ関連はすでに無く、オーディオ

はすべてMDやCDへ移行。 やれやれ、、

 

これじゃ間もなく、ラグのテープなど作っても、受け取ってくれる人が

いない、ことになりそう。 一人遊びしていて気付かず、取り残されて

しまった、、感じ。 そうなると、想像は良くない方へ走るばかり、、

 

今は好調に使っているキカイも、壊れたらソレマデかな? 買い込んで

ある各種ブランク・テープが<永遠の処女>になっちゃう、、、

 

  小さなオーディオ・テープより、大きなVHS2時間テープの方が

  値段が安い、だけでも面白くなかったが、こりゃゾッとしますなあ、、

 

もっとゾッとするのは、これまでカセット・テープに録り溜めたソース

の将来。 デッキがダメになってからじゃ遅い。 PPA的に考えて、、

そうだ、CDにでも移し替えておこう、、

 

かつてLP危うしと分かった時、カセット・テープに移し録って備えた

ものでしたが、今度はまた<ディスク>へ逆戻り、、 と言うは易し。

それ、私に出来るかな? 不安でした。

 

*   *

 

LPからテープへのアナログ同士と違い、<CDへ>載せるには、音を

デジタル化しなくちゃならない。 即ちAD変換、そんな専門的なこと、

ロウテク人間には縁が無いと思ってましたよ。 高度な装置やソフトが

要るのだろうし、、そこまでは、、 と。

 

しかし転機は訪れるもの。 4月のある日<B's GOLD5>のDMが来た

のです。 私の B'sは外付けCD−RW同梱のオマケでしたが、稚拙な

問い合わせにもサポートは実に懇切、何度もお世話になっておりました。

 

そこでこの際、本番を買ってご恩に報いようか、と、そのリーフレット

を熟読したところ、<ダイレクトカット>という項目の説明文に惹かれ、

おや、この機能でAD変換が出来るらしいぞ、と気付いた。 が、、

 

ちょっと待てよ。 その機能、たしか今までのにもあったな? で起動

したら、、ありました、< WAVE ファイルを作成>が! 隠されていた

ので気付かず、使ったことが無かった、だけ。 なら試すまで。

 

 字面ではほとんど同じ< WAVE 作成>なる上位メニュはすでに使って

 いたが、それはD to Dの<キャプチャー>、AD変換ではなかった

 から、、 は言い訳。 マニュアルをもっと深ーく読むべきでした。

 

*   *   *

 

我がダイナブックにはライン入力端子が無いので、マイク入力端子から

入れるほか無い。 が、ここにテープデッキのライン出力を入れてみる

とレベルが高すぎ、かつ調整不能。 じゃ、ヘッドフォン出力端子なら

調整可能だから、、 と試行錯誤。

 

音量をかなり絞って、ともかく WAVE ファイルにすることは出来ました。

早速メディアプレヤーで再生してみると、、 こりゃイケる。 嬉しく

なると同時に、これまでの怠慢を反省しました。

 

すでに<高度な装置やソフト>を手中にしながら、<持ち腐れ>ていた

わけです。 しかし憚ることなかれ、私は改めました。

 

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●メルマガ5月3日号を休む

 

ことで得た時間の余裕をこの未踏領域開拓に当て、手始めに選んだのは

ビング・クロスビーとローズマリー・クルーニーがビリー・メイの伴奏

で楽しい掛け合いを聞かせるLP2枚もののテープ。

 

これをCD1枚にまとめてみよう、、 ピアノだけのラグタイムと違い、

これなら色々な音が入っていて、音質の確認が容易だから、、

 

 

と始めたが間もなく、曲間余白の自動検出が不調、と判明。 検出され

なかったり、されすぎたり。 感度を調整しても、ダメな時は全くダメ。

 

B's サポートに尋ねると、PCのサウンド機能とも関連するので、ダメ

なら<自動>でなく、<人>動で行くほか無い由。 で、

 

テープ・デッキ用、PC用、2個のヘッドフォンをかけ、左目でデッキ

の再生レベル、右目でPCの録音レベルを監視し、右手でPC、左手で

デッキを操作。 聴きながらタイミングを計り、止めたり戻したり、、

 

久しぶりにマニアっぽく働いて2時間余り、どうやらHDに載せました。

これをCDへ移すのに約30分、ハイお待ち遠様。 ワクワク再生して

みると、、、 うーむ、

 

曲の前後、空白部にハム音が、、 作業中はどうだったか、本格的再生

では明らかに鑑賞の邪魔。 音楽まで濁ってしまう感じ。 さて、どう

したものか? ハム退治に重ねた昔の苦労、色々思い出しましたよ。

 

そのなまじの経験ゆえ、ケーブルやジャックの点検改良に余分な時間を

かけてしまった。 しかしサッパリ効果無し、、 となりゃ一時の恥、

 

*   *

 

アチコチ訊き回って<USBデジタル・サウンド・プロセッサ>に到達。

なーるほど、考えてみればアタリマエ。 PCはノイズの巣ですからな。

<変換>を<外>でやる、とはコロンブスの卵! 

 

ネットで調べ、ヨドバシへ赴き、比べてI−OデータD2VOXに決め

ました。 さあ、今度はどうだ? おお、クリヤー! で、一件落着、、

 

ではなかった。 CDにしては音が<重い>、、 かつては<厚み>と

頼もしく感じられていたテープの音が、今やウットウシク聞こえる、、

 

CDの<軽い>音に馴染んで耳が堕落したか、テープの磁力的賞味期限

を超えてしまったか、、 こりゃテープを作り直さなくちゃいかんな、、

 

また、テープごとに異なる再生音量を均一なレベルのデジタル・データ

にするには、液晶画面のインジケーターは反応速度不十分、かつ表示が

アバウト。 何本かのテープから曲を集めてオムニバスCDとし、連続

再生すると、、 うわ、デコボコだあ! 

 

この調子ではQC標語通り、「改善は永遠なり」の人生になりそうです。 

 

*   *   *

 

その昔トランジスタ・アンプが出現した時、真空管アンプに比べて音が

無表情に感じられ、喜べなかった。 また、当初のCDはヒドイ音質で、

円板の切り口に塗料を施したり、表面にナイフで切り込みを入れたり、、

 

LPの艶やかな響きが棄てられず、カートリッジや替え針を一生分買い

込んだり、、 盤や針を損耗させるよりは、でテープに落とし、普段は

少し曇った(しかしCDより遙かにマシな)音で聴くことにしたり、、

 

まあ、とにかく色々やりながらハイテクの進化変遷に応じて来ましたが、

その結果、身の回りに<陳腐化したが当分棄てられない>オモチャの山

を築くことになりました。

 

メディアのマルチ化、即ちマルチ・メディア化はそのような努力や忍耐

を消費者に強い、しかも<新しい>ものが必ず<より良い>とは言えず、

何とも一方的、横暴なものでした。 それに対して

 

なぜ変わった? なぜ良くない? などPAしても始まらない。 じゃ、

どうすべきか? と考えても選択の余地無し、即ちDAも成り立たない。

 

せめてPPA? で、浮かぶのは「それまでの蓄積が役立たなくなる」

への対処の必要です。 Hi−Fi道楽も、コレクションは楽しかった

が、ここに至ってとんでもない<仕事>になってしまいました。

 

やや見当は付きつつあるけれど、 Still too many revers to cross.

コケにされつつ、生々流転の道をたどるのみ。 ああ、無情!

 

*   *   *   *

このメルマガの当初から説いて来たように、「問題は人間が作り出す」。

隠居しても人間は辞められない、私も問題を作り出し、格闘し続けます。

そして思う、ああ<マルチ・メディア>はボケ防止!  それにしても

 

特にこの1ヶ月、<音楽マシンたるPC>の認識を深めました。 これ

までの画像とネットに加え、音楽も! ですからな。 我が精神生活に

不可欠なものがひとまとめ。 PCはまさしくマイ<マルチメディア>、、

                          ■竹島元一■

 

    ■今週の<私の写真集から>は、 ★ミラノ大聖堂★

 

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